ゆあら(18)
視界がふさがれる瞬間、空気が少し薄くなる。
目の前には、肉厚な感触と、少し湿った温もり。
顔面騎乗という言葉では片付けられないほど、支配感が全身を包む。
──ムワッ…
鼻の奥に広がる独特な匂い、湿度がじんわりと伝わってくる。
両手は動かせないまま、目の前にはただ柔らかくて、
押し付けられるたびに息苦しい感覚が押し寄せてくる。
目の前に広がるのは、ムチッとしたお尻。
その存在感は視界を完全に覆い尽くして、
柔らかさと重量感が、じっくりと顔に押し付けられる。
ぴったりと張り付く圧迫感、息をするたびに鼻腔を刺激するムワッとした匂い。
「……どう?ちゃんと感じてる?」
彼女の声が、少し上から聞こえる。
答えることもできず、頷くこともできない。
ただ、鼻腔に広がる湿った香りを吸い込むしかなかった。
**じゅわ…と響く湿り気が、顔全体にまとわりついていく。
お尻がゆっくりと動くたび、皮膚に密着する感覚がさらに深まっていく。
鼻筋から口元まで滑るたび、少しだけ吸える空気さえも彼女の匂いで満たされていく。
「ほら…全部、受け止めて?」
囁かれる声が、鼓膜を震わせる。
張り付いた感触が深まるほど、息苦しさも増していく、、。